国産レモンと輸入レモン、見た目どっちかわからなくなる
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目次
金儲け主義か?自利から利他へ
「ポストハーベスト農薬」の使用目的が、農産物を食べるまでの間、病害虫から守ることですから、特に輸送期間中、農薬の殺菌剤や防かび剤などが残留していることが輸出国企業にとっては重要なのです。
つまり貿易相手の輸入国業者がコンテナを開くまで、カビや害虫被害がなければOKなのです。
その先の最終消費者が、農薬で艶々になったリンゴやオレンジを食べることで、健康被害になるかもしれないなどとは全く考えていません。
中国産のもにも見受けられます。
輸出国企業の方々へ・・・
自分たちがポストハーベストしたリンゴやレモン、農薬の防かび剤のプールや殺菌剤シャワーを2~3回繰り返して艶々になったリンゴやレモンを食べられますかねェ?・・・
きっと食べないでしょうね・・・それならどうして、
農産物を病害虫から守るために危険な農薬を使うのでしょうか?とても疑問が残りますよね・・・?
米国国内では、「ポストハーベスト 農薬」が、許されているので、罪の意識は全くないでしょうね。
普通の常識感覚、価値観が全く違いますから・・・
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それは、お金がかからないから・・・ですか ?
そうです。コストパフォーマンスと市場独占からなる価格操作が容易になるからです。
例えば、他の安全な貯蔵手段として、CA貯蔵や冷蔵やガス貯蔵などありますが、
コストが高くなり、農薬を使うことが楽で一番ローコストだからなんです。
単純です。
例えば、 リンゴ市場だとして、
対A国との貿易の場合、
A国の輸出するリンゴにかかる全てのコストを含めたの低価格性があってこそ、
日本の国内のリンゴ業者との競争に勝つことできる。
『見た目が同じようなリンゴなら日本の消費者は、農薬で艶々になったものとは知らずに、艶があっておいしそうと思い、安いA国産のリンゴを買いますから』
すると
日本のリンゴ業者の生産力にダメージを与えることが出来る。
そしてそのうちA国は
日本の市場に入り込み、
将来的な価格操作の目論見が容易になる訳です。
だから価格競争が重要なのです。
「ポストハーベスト農薬」は輸入品になると「食品添加物」扱いになります
日本の農薬の使用方法は、農産物を生産する際に田畑で使うもので、しかも収穫直前の使用は農薬の残留が多くなるという理由で、日本では収穫後の作物に「ポストハーベスト農薬」を使用することは禁止されています。これからもずっとです。
しかし、
諸外国から輸入されている果物等は、 収穫後に 、「ポストハーベスト農薬」をします。
例えば米国では、
「ポストハーベスト農薬」は禁止されていませんので、倉庫や輸送中にカビ等の繁殖を防止するために薬剤が散布されます。
日本では「ポストハーベスト農薬」の使用は禁じられているにもかかわらず、海外輸入品が店頭に出回っているのは、とても不思議です。
変ですよね。
同じ農薬なのにね
日米レモン戦争
当時厚生省は1968年
今とは違い農薬の残留基準を5種類の農薬に定めまていました。
当時、問題になった残留農薬に、輸入レモンなど柑橘類に使われていた農薬OPP、TZBがあります。
この農薬は 残留基準を5種類以外のものでした。
米国で、鮮度を保つため収穫後に散布して用いられています。
いわゆる「ポストハーベスト農薬」です。
当時厚生省は
「日本では無許可の農薬を使用した輸入柑橘類は食品衛生法違反」とし、業者に輸入しないよう警告。
廃棄・積戻しまでしました。
これに怒り狂った米国は強い圧力を日本政府にかけ、その結果、日本国内の消費者の強い反対があったにもかかわらず、1977年4月30日に厚生労働省はOPPを食品添加物として認可させられてしまったのです。
「日米レモン戦争」とは、
「ポストハーベスト農薬」の残留農薬を合法化するために、農薬のOPPとTZBを「添加物」とさせられたことを言います。
このような不可解な法律があって、輸入品はポストハーベスト農薬が許されています。
輸入品になると「農薬」は「食品添加物」扱いになります。
その後の法律で。
食品衛生法第4条第2項では、「添加物とは、食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいう。」と定義されています。
収穫後の作物はその時点で食品とみなされるため、「食品の保存の目的」で使用されることとなり、OKなのです。
あれ?「農薬」と「食品添加物」は同じじゃん?!!!
それは日本での扱いが「食品添加物」だからです。
「日米レモン戦争」に負けた? その理由は?
交換条件=車や電機製品の輸出と引き替えに輸入させられた品目が柑橘系の果物だった?
米国は柑橘系の果物で貿易のバランスを迫った?
強引に?否、
農薬を食品添加物として仕方なく許可された?
完全な受け身外交?
裏でどの様な取り決めがあったのか完全極秘?
影の権力者の利権を守るために政治家を動かした?
一般人には全くわかりません。
「日本の食品安全行政は外圧に弱い。ポストハーベスト農薬を「食品添加物」に分類した経緯もそうです」と、今でも痛烈に批判する人が多いのは事実です。
「食品添加物」とは、
下の出典抜粋の3の食品衛生法の食品添加物主な用途「食品の保存性を良くする保存料、酸化防止剤など」 に該当します。
ちなみに、「食品添加物」とは、
食品添加物の始まりは保存食用の塩だったようです。
古代ローマ時代に戦地に持っていくために、
豚肉に岩塩をまぶして腐敗防止をしたそうです。
保存するための先人の知恵から始まったそうです。
食品添加物主な用途の抜粋
1.食品の製造や加工のために必要な製造用剤
豆腐を固める凝固剤、小麦粉から麺を作る時のかんすい、ビールなどのろ過の際に使用する活性炭など
2.食品の風味や外観、色合いを良くするための甘味料、着色料、香料など
3.食品の保存性を良くする保存料、酸化防止剤など
4.食品の栄養成分を強化する栄養強化剤
5.化学合成によるものとそうでないものに分類される。
- 天然の動植物から化学合成ではない加工によって作るもの
- 化学合成で作られるもの
- 天然に存在する化学合成物
- 天然に存在しない化学合成物
出典抜粋:ウィキペディア
次は、輸入柑橘類の「食品添加物」の表示義務の緩和がやってくる。
記事冒頭のポッププレート「防ばい剤」の話から結論の話へ。
日本のスーパーなどの店頭に並ぶ色鮮やかな柑橘系の果物、アメリカ産・南米産など随分遠い国からやってきています。
よく見ると、オレンジ陳列棚のポップの隅には、シールが貼ってあります。
「イマザリル/TBZ」。
レモンの陳列棚の隅には「TBZ、イマザリル、フルジオキソニル、アゾキシストロビン使用」と印字されています。
食品添加物として表示されています。
ほとんどの購買者は食品添加物「イマザリル/TBZ」などの表示を見ることもなく、また見ても「防ばい剤?わからないけれど大丈夫でしょう」と気にも留めずに、果物の価格や色つやなどが購入基準になって、中国産じゃなければいいやと買ってしまう方が多いのではないでしょうか。
知らないと怖いこともわかりません。
冒頭での通り、POP表示プレートに記されているのは、輸入柑橘類に使われている防かび剤の物質名です。
船便での輸送期間は概ね2週間から40日程度。
地球の裏側からの長期に渡る海上輸送では、防かび剤がかびを防ぐ合理的な手段とされています。
米国の輸入果物(柑橘類)に使われている防かび剤は農薬です。
日本では「食品添加物」として扱われ、当然、表示義務があります。
最近の出来事として、この「食品添加物」の表示を米国は「販売障壁」として、表示の規制緩和を求めて来ています。
現在、日本では防カビ剤を食品添加物に分類したうえで、日本への輸出を許可しています。
ところが、
日本の食品衛生法では、食品添加物は原則として物質名を表示する義務があるため、米国は不当な差別だと言い始めました。
日本は改定する方向で約束しているので、いずれ表示が消える可能性があるようです。
まとめ
国産や自分が住んでいる地域に近い農産物を選び
原産地や生産者を確認する。
「ポストハーベスト農薬」の使用は国内では原則的に禁止されていますので、国産、しかもなるべく住んでいる地域のものを、旬の時期に食べるように心がける。
無理な保存が必要のないものほど危険性は少ないです。
原産地表示はもちろん、どこの誰が作ったものかきちんと表示されているお店で選ぶようにする。
日本は農産物の多くを輸入に頼っている為、毎日の食生活からポストハーベスト農薬を含む食材を完全に無くすことは難しいです。
「たまに輸入農産物を食べる」程度であれば、それほど危険視しなくても良さそうですが、それでも食べないことに越したことはありません。
外国産をどうしても買わなければならない時は、柑橘類などの皮を使わないようにしたりする。
また、特に輸入原料使用のジャム製品などはまるごと使われるため残留成分が入り込む危険性が高いので避ける。
できる限り「ポストハーベスト農薬」の輸入果物や野菜の摂取をやめましょう。
では、毎日元気に過ごしましょうね。
そして健康寿命を延ばしましょう。
持続的に健康を維持するための三本柱は、
1. 体に適切な栄養を与え、
2. 定期的に運動をし、
3. 日常的なストレスを解消する努力を怠らないことです。
この三本柱を実践する健康方法をいろいろな視点からお伝えすることのが本サイト使命です。
では、最後までお読みくださり、ありがとうございました。
健康ネットサンク 代表ノマー
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タグ:ポストハーベスト農薬, レモン, 防カビ剤, 食品添加物