食中毒の予防は原因物質から学ぼう

 

「食中毒」は、誰もが気を付けたい食べ物の健康被害で、毎年2万人以上の方々が感染して苦しんでいます。

食中毒の予防は細菌性原因物質から学ぼう

前回に引き続き「食中毒」についてお知らせしますので、
ご覧ください。

「食中毒」は、知ることで防げることがたくさんあります。
食中毒は、大きく分けると5種類の原因物質に分類することができます。
①. 細菌性
②. ウイルス性
③. 自然毒性
④. 化学物質性
⑤. 寄生虫

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前回は、
①. 細菌
「食中毒原因物質」について基本情報をお知らせしました。

今回は、
②. ウイルス 
③.自然毒  ④. 化学物質  ⑤. 寄生虫
「食中毒原因物質」について基本情報をお知らせします。

 

②.ウィルス性食中毒

ノロウイルス・・・(感染患者数の第1位)うつる

食中毒で日本で一番感染患者が多いノロウイルスです。秋から冬にかけて多く発生します。カキやシジミなどの魚介類が汚染され、それを食べることで中毒症状を引き起こします。さらに自分では食べていなくても、ノロウイルスに汚染された食品を食べた人の嘔吐物や便を介して感染することもあります。よくある事例が、感染者が、用便後の手洗いが不十分なまま料理をすると、食品がウイルスに汚染され、その食品を食べることにより、感染が引き起こされるおそれがあります。

●菌の生息分布
ノロウイルスは貝の体内では増殖できません。二枚貝の生息域がノロウイルスに汚染されると、ノロウイルスを体内に蓄積してしまうと考えられています。
ノロウイルスの感染経路
①乾燥して風に舞ったノロウイルスが体内に入る
②感染者の便や吐物中のノロウイルスが手につく
③ノロウイルスが手についた可能性の高いまま調理をする
④カキなどの二枚貝を加熱せずに食べる
⑤ノロウイルスに汚染された井戸水を飲む
●主な原因食品
水やノロウイルスに汚染された食品、特にカキを含む二枚貝が多く報告されています。
主な症状
吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱が主症状。
感染しても全員が発症するわけではなく、発症しても風邪のような症状で済む人もいます。抵抗力が落ちている人や乳幼児では数百個程度のウイルスを摂取することで発症します
潜伏期
24~48時間
回復
通常3日以内で回復します
予防
冬場に流行するインフルエンザは、予防効果があるワクチンが開発されていますが、ノロウイルスには予防効果があるワクチンありません。厚生労働省が発表する食中毒統計では、ノロウイルス食中毒の発生件数は、カンピロバクターに次いで2位、発生患者数では1位となっています。秋から冬かけて感染がピークで特に予防が必要ですが、夏場にも発生が確認されていますので一年を通して予防する必要があります。
非常に感染力が強い病原体であるノロウイルスを体内に取り込まないことが一番重要です。
多くの食中毒菌は、温度、湿度、栄養の3つの条件が揃えば増殖しますが、ノロウイルスは食中毒菌が増殖環境では増殖せず私たちの体内で増殖する事がわかっています。口や気管から侵入すると食道、胃を通り抜け小腸へ到達します。そして、小腸の粘膜(上皮細胞)に侵入し爆発的に増殖を繰り返す事で胃腸の機能は低下し下痢や嘔吐などの症状が現われます。
感染患者の下痢や嘔吐の汚物には、感染力があるノロウイルスが大量に含まれており二次感染にならない様に感染予防もとても重要です。
幼稚園や保育園で子供がもらってきて、家族中に広まって酷い目にあったという方も少なくないようです。

 

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ノロウイルスの予防方法

 

1.手を洗う
手洗いイラストでの説明しますのでしっかり覚えましょう。食中毒予防に限らず、病気感染予防の基本ですね。

2.貝類は加熱してから食べる
二枚貝(カキ・シジミ・アサリ)は、しっかり加熱してから食べれば、少なくとも貝からの感染を防ぐことができるといわれています。
3.調理台・調理器具を消毒する
汚染された可能性の高い貝を調理した際や、感染者が調理器具などに触れた場合は、他の食材を調理する前に、しっかり消毒をしてください。
4.排泄物、吐物を正しく処理する
消毒には、次亜塩素酸ナトリウムや、アルコールなどの消毒液を使いましょう。

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