活性酸素を強力に除去するニンジンのベータ-カロテンの効果
「ニンジン」は昔から健康長寿の野菜として、トマトやリンゴと同じように「医者いらず」と言われています。
「ニンジン」(英語キャロット)にはカロテンと言う名前の由来にもなっているくらい、たくさんのカロテンが含まれています。
今回は、誰でも知っていそうで意外と知らない健康食材「ニンジン」、第七の栄養素と言われるファイトケミカルのβ-カロテンの凄いところをご紹介いたします。
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目次
カロテンとは何ですか?
※カロチン、カロテンどちらが正しいのですか?
独: Carotine カロチン 英: Carotene カロテン
どちらも正しいですが。2000年11月に五訂日本食品標準成分表が改訂された。ここから「カロテン」になったようなのです。ドイツ語読みに近い Carotine 「カロチン」が英語読みに近い Carotene 「カロテン」に統一されてきたようです。
色素にはカロテノイド系とフラボノイド系があります。色鮮やかな緑黄色野菜に含まれるカロテノイド系は赤やオレンジ色など明るい色です。緑黄色野菜とは、カロテン含量が600μg以上の野菜のことです。フラボノイド系は黄色や茶色、紫色などの色が多いです。カロテンはニンジンなどに含まれるβ(ベータ)カロテンやカボチャなどに含まれるα(アルファ)カロテン、鮭やイクラに含まれる※アスタキサンチン、トマトに含まれるリコピン、唐辛子に含まれるものもあればミカンに含まれる成分もあります。
※アスタキサンチンは、サケ・イクラ・エビなど日本人になじみの深い魚介類に豊富に含まれています。自然界では最強の抗酸化作用があると言われています。
- ビタミンCの約6,000倍の抗酸化作用
- コエンザイムQ10の約800倍の抗酸化作用
- ビタミンEの約500倍の抗酸化作用
- β-カロテンの約40倍の抗酸化作用
食品由来の抗酸化物質で最高レベルです。アスタキサンチンは脂溶性なので、揚げ物など油を使った調理法でさらに吸収が良くなります。
1. β-カロテンは、
ビタミンAに変換しますが全てがビタミンAに変換しません。β-カロテンなど、動物体内においてビタミンAに変換されるものを総称してプロビタミンAと呼びます。
2. β-カロテンは、
※抗酸化作用があり生活習慣病の予防やアンチエイジングに良い効果があります。
植物は日光を浴び、光合成によってエネルギーを得ています。ところが、日光を浴びると一方で活性酸素が発生し、細胞を酸化して傷つけてしまいます。カロテンはその酸化を防ぐ働き、つまり抗酸化作用を持っているのです。緑黄色野菜の基準になっているカロテンは野菜や果物の色素成分で、もともと植物が自分の身を守るために持っている成分だったのです。
3. β-カロテンは、
「ニンジン」に多く含まれカラダを温めて血液の循環をよくするので、万病に効くと言われています。
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ここで、大切なキーワードが出てきました。
抗酸化作用とは何でしょうか?
世の中の誰もが、「がん」になりたくないと思っているのに、日本人の死亡原因の一位である「がん」は、毎年のように多くの人が新たに発症しています。多くの研究所や製薬メーカーががん治療薬を研究していますが、克服するにはまだまだ時間がかかりそうです。ですから、私達は医学の進歩をただ待っているだけではなく、「がん」に打ち勝つ為に、予防を心掛けることがものすごく重要です。
予防は治療に勝るのです。
「がん」の悪性腫瘍とは何とか、いろいろメカニズムを知って予防につなげましょう。運悪く発症したとしても治療の効果を向上させることが可能になります。
では、抗酸化作用について簡単にご説明します。
人間を含めた生物が呼吸し、新陳代謝をしているときには、酸素の約2%が”酸素毒”といわれる「活性酸素=フリーラジカル」になります。
酸素は、酸素原子が2つ結びついた(O2)の対のものですが、何らかの原因でペアを組めない不対電子ができてしまことがあります。不対電子を含む分子は不安定になり、ペアを求めて他の物質とくっつこうとする性質があります。この分子を、フリーラジカルといいます。
活性酸素はこうしたフリーラジカルをもった酸素のことで、その名のとおりラジカル(過激)に他の分子から電子を奪い取ろうとします。
私たちは体に酸素を取り入れています。そのほとんどは、水素と結合して水になるのですが、中には分子構造にゆがみを生じた安定しない活性酸素を生じて、その一部が不安定な状態になり、近くの物質と結びつこうとします。
物質が酸素と結びつくことを酸化といいますが、活性酸素が体の中でさまざまな「さび」の状態を作るのです。活性酸素が過剰になると、物質が酸化によってぼろぼろに壊れてしまうのと同じ現象が、人体の中でも起こるとイメージしてください。
問題なのは、過剰に発生した活性酸素は、脂質と結合して、細胞を傷つけ破壊する「過酸化脂質」という物質に変質してしまうのです。異物を溶かす作用が過剰になって、正常な細胞まで貧食し、私たちの体をむしばんでいくのです。
片っ端から酸化させてしまいます。
私達の身体をむしばんで老化を促進し、シミやシワなどの最大の原因であることもわかってきました。ガン、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病など様々な病気の原因となっています。
つまり、
これらの活性酸素を抑える働きを抗酸化作用と言っています。
お分かりいただけましたでしょうか?
「ニンジン」の特徴的効果とは
予防医学の考え方からアメリカのNCI(国立癌研究所)が1990年からプロジェクトを開始した「デザイナーフーズ・プロジェクト」において、ニンニクは抗がん食品の頂点となっています。ニンジンの位置づけをご確認ください。植物性食品のどのような成分が、がん予防に効果があるのかを研究し、病気になる前に野菜や果物を中心に天然食品から「がん抑制効果」のあるものを積極的に摂取しようというものです。
1 強い抗酸化作用
1)脂質代謝を高め活性酸素を強力に除去しするで肺がんや胃がんを予防する効果が高いとされています。特に肺ガンを抑制することが確かめられていて、動脈硬化や心臓病などを、予防する効能もあります。
2)強い抗酸化作用で体内で発生する活性酸素を除去して、老化やストレス、紫外線などの害から体を守ってくれる働きがあります。
3)抗がん作用のあるβ-カロテンとα-カロテンなどの優れた栄養素が豊富にふくまれており、変換される率はβ-カロテンがもっとも高いですが、α-カロテンのほうがβ-カロテンよりも効能が強いという近年の研究発表により脚光を集めています。α-カロテンのビタミンAへの体内での転換率は、β-カロテンの半分 しかし、α-カロテンのほうがβ-カロテンよりも効能が強く、抗酸化作用は10倍だそうです。
2 プロビタミンAに変化し免疫力を高めます
β-カロテンは体内で変換されて作られるビタミンで、口、鼻、のどなどの粘膜を保護する働きなどがあります。
3 目の健康を保つ為に役立ちます
ビタミンAは、油に近い性質があるので、水洗いしても失われることはありませんが、酸化や乾燥、熱で壊れやすいビタミンです。β-カロテンが変換されて作られるビタミンです。目や粘膜、皮膚を正常に保つ働きがあると言われており、極端に不足すると、※夜盲症(トリ目)などの原因となることがあります。
※暗い所で見えにくいままの状態になってしまう病気を夜盲症(やもうしょう)といいます。鳥類は夜になると急激に目が見えにくくなる鳥が多いため、そこからとって夜盲症は「鳥目:とりめ」とも呼ばれています。
β-カロテンには視力低下の抑制、夜盲症(夜間視力が低下する症状)予防や改善、加齢黄斑変性症を予防するなどの効果があります。
4 美肌効果があります
お肌のシミやシワ、たるみなどは、活性酸素による細胞の損傷で、皮膚の代謝スピードが鈍くなったことが原因です。豊富な食物繊維とビタミン、β-カロテンの抗酸化作用によって皮膚の新陳代謝を促進し、カサつきや脂症、日焼けによる肌トラブルを軽減します。
5 栄養的価値が高い
「ニンジン」中くらいの半本で、1日のビタミンA必要量がとれるほどで、またビタミンB・C、カルシウム、鉄も多いです。
6 口内炎、歯周病などの予防・改善
β-カロテンとビタミンAは、ともに粘膜の増強作用を持っています。口内炎や歯茎の腫れなど、口内の粘膜のトラブルを改善する効果が期待できます。
前出の通り、私たちにとって「ニンジン」が持続的な健康維持に必要な、とても大切な健康食材と言うことがおわかりいただけましたでしょうか?
まとめ
では、毎日元気に過ごしましょうね。
そして健康寿命を延ばしましょう。
持続的に健康を維持するための三本柱は、
1. 体に適切な栄養を与え、
2. 定期的に運動をし、
3. 日常的なストレスを解消する努力を怠らないことです。
この三本柱を実践する健康方法をいろいろな視点からお伝えすることのが本サイト使命です。
では、最後までお読みくださり、ありがとうございました。
健康ネットサンク 代表ノマー
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