ナットウキナーゼ血栓溶解効果のドロドロ血液の血栓とは?

 

 納豆とナットウキナーゼの違いは、

納豆とは、煮た大豆に納豆菌をふりかけて発酵させることにより作られる食品であり、
ナットウキナーゼとは、その発酵過程において、納豆菌が生産するタンパク質分解酵素で、
血栓の元となるタンパク質を分解(溶解)してくれる酵素のことです。

納豆のネバネバ部分に含まれている酵素のナットウキナーゼ
この成分には、ドロドロ血液の血管の壁にできる血栓を排除し、
血液の流れをサラサラにする働きがあります。
 

これって、一体どういう意味なのでしょうか?何となくわかりますよね。
 
ネバネバがドロドロを
サラサラにします!!と言うことです。

あれ?全く分からなくなってしまいました?

ナットウキナーゼのタンパク質分解酵素の働きは、血栓のもとになるタンパク質を分解することです。
では、
ドロドロの血液とは何でしょう?
血管の壁にできる血栓とは何でしょう?
血液の流れをサラサラにするとは、一体どういうことでしょうか?
あと、血栓症とはどんな病気でしょうか?

では、
今回は、こんなに難しい質問をすごい簡単な答えで 
ご紹介いたします。

Sponsered Link

血栓(けっせん)とは

血の塊のことですが、通常は血栓とは血管が傷ついたり破れたりした時に、そこを修復してくれる必要不可欠な物なのです。

血栓ができる仕組みは、転んで膝から出血したけれど、それが乾いて,かさぶたになった、その止血する過程と同じです。

 

 出典:一般社団法人 日本血液製剤協会  血が止まる仕組みの図

 

血管内に血栓が出来る仕組み

 

①出血

 

何も問題なく血液が流れている正常な血管が、血圧の影響や異物、ドロドロとした血液によって傷を受け、出血した状態になります。

 

②血小板による止血


血管が傷ついた場合、まず血液が粘着・凝集し、そして主に血小板が負傷した部分に集まり、止血を始めます。 (1次止血)上図

 

③凝固


血小板による止血だけでは不十分なので、フィブリンという線維素が傷ついた箇所を完全に止血します。フィブリンとは、血栓を頑丈に固める『のり』のような働きがあり、赤血球や血小板を巻き込んで、血小板血栓より大きい血栓を作り出します。実はこれが血栓の正体です。(2次止血)上図

 

④血管の修復


フィブリンを足場にして、血管内の細胞が増殖し、破れた血管を修復します。この時点で、破れた箇所は元通りになります。

 

⑤線溶


血栓によって止血し、血管の破れを修復できましたが、このままここに血栓がひっついたままですと、血管内が狭くなって血液が通りにくくなります。それで、この血栓を溶かす作用が自然に働きます。この血栓を溶かすものは、プラスミンといいます。

 

⑥血流の再開

 

血栓が無事に溶け、血管も修復され、血流が再開し通常の血管に戻ります。わたしたちの血管内では、こういう過程が日々繰り返されています。

 

しかし!問題は

 

⑤の段階です。血栓が止血し血管の破れを修復するという本来の役割を果した後、プラスミンの働きによって、血栓が自然に溶け、はがれれば全く問題はありませんが、それが溶けずにずっとそこにはりついたままでいることが問題なのです。

血栓の分解がうまくいかずに血管内に残ってしまうと最終的には血管が詰まってしまいます。

ナットウキナーゼはウロキナーゼ(血栓を溶解する酵素)の前駆体であるプロウロキナーゼを活性化させる働きがあると考えられています。そのため血栓を溶解させる働きが期待できます。

 

現代人は血栓が出来やすく、溶けにくい、体質になっているんです。この血栓ができた個所が脳の血管ならば、脳梗塞、心臓付近の血管ならば心筋梗塞となってしまうのです。

だれもがこの血栓の危険にさらされている、と言っても過言ではないと思います。ですから最近は、血液をサラサラにする食べ物が注目を集めるのです。

 

Sponsered Link

血栓症とは、どういう病気かと言うと、

 

血液の中に血の塊(血栓)ができ、血管を詰まらせてしまうことを言います。血栓が剥離すると、細小血管に運ばれて塞栓を起こします。塞栓(そくせん)とは、血液の流れに乗って運ばれてきた異物(血栓)が血管をふさぐことです。
一般的に知られているのは脳梗塞や心筋梗塞です。

血栓症は誰でもわずらう可能性のある病気です。
寒暖の差が大きいとその発症率が上がりますし、昨今の生活環境の変化や食生活の乱れにより社会問題となっているメタボリックシンドロームも血栓症の要因となります。
また、ストレスや水分不足も大きく影響しますので、若年層から気をつけておく必要があります。

 

血栓の原因となる血液の成分にはどういったものがあるのでしょうか?

 

①LDL-コレステロール

LDL-コレステロールは肝臓で作られたコレステロールを体内に運ぶ役割があります。ホルモンを作る働きなどがあり、体にかかせない成分です。しかし、LDL-コレステロールの量が多すぎると、血管壁に付着してしまい、血栓の原因となるのです。

牛、豚肉などの動物性脂肪や、鶏卵、魚卵、そして、それらを使った加工品にも悪玉(LDL)コレステロールがたくさん含まれているようです。

②中性脂肪

中性脂肪の値が高いと、血液の粘度が増してドロドロになるため、血栓ができやすくなります。
また、中性脂肪の値が高い状態が続くと動脈硬化を引き起こす原因となります。動脈硬化になると、血液の流れが悪くなるため、血栓がより作られやすくなってしまいます。

中性脂肪が溜まりやすいため、とり過ぎに注意が必要な食べ物

1.脂質を多く含む食べ物
牛肉(バラ肉、サーロイン、リブロースなど)、豚肉(バラ肉、肩ロース(脂身付き)、豚ひき肉):特に脂身の多い部分が脂質を多く含みます。

2.糖質を多く含む食べ物
菓子類・果物・ドライフルーツ・清涼飲料水や炭酸飲料・ジュース
3.精製された炭水化物
4.アルコール


できれば避けたい食べ物

1.添加物を含む食品
加工食品、コンビニエンスストアで売られているおにぎり、お弁当には添加物が多く含まれています。添加物の中には、摂取すると体内の中性脂肪を増やすものが含まれていることが多いので注意しましょう。
2.ジャンクフード
インスタントラーメンやファストフードなどの食べ物は糖質、脂質、添加物ともに多く含むので、日常的に多くとることは避けた方がいいでしょう。

ナットウキナーゼの主な健康効果としては、

血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす効果もあり、糖尿病など生活習慣病の予防・改善効果が期待できるメリットもありますが、
何と言っても、血栓を溶かす血栓溶解作用で心筋梗塞の予防にあると言います。血栓を溶かして血液の流れをスムーズにするため、血栓症や動脈硬化、心筋梗塞などの血栓性疾患の予防効果につながりるそうです。

 

この血栓を溶かす薬として、

一般に治療で用いられているものは下記のものがあります。

ワーファリン (処方箋医薬品)

抗血液凝固剤と呼ばれている経口薬、血液のかたまり(血栓)ができるのを予防したり、治療する処方箋医薬品です。服用時には血液凝固を促進するビタミンK2を多く含む食物の摂取は注意が必要です。納豆やクロレラといったビタミンK2を多く含むもの控える必要があります。摂取してしまうと、ワーファリンが効かなくなるそうです。ワーファリンを処方されている間は、お医者さんや薬剤師さんの指示に従い注意しましょう。

 

パナルジン(処方箋医薬品)

血小板のはたらきを抑える抗血小板処方箋医薬品で、現時点ではほとんどの場合この薬が用いられているそうです。処方されている間は、お医者さんや薬剤師さんの指示に従い注意しましょう。

 

ウロキナーゼ

ウロキナーゼは血栓を溶かす薬として使用されていますが、飲み薬ではなく、点滴注射薬としてのみ使用されているそうです。

 

相反する成分の同時存在

食品としての納豆には、
フィブリン(血栓の素となるタンパク質)を分解(溶解)する酵素、血栓溶解を促す成分の「ナットウキナーゼ」が含まれている反面、
血液凝固を促進する(血栓のもとになる)「ビタミンK2」も多く含まれています。
つまり、「ナットウキナーゼ酵素」の融解と「ビタミンK2」の凝固。 
融解成分と凝固成分の相反する成分が同時存在しています。

自然は片方の成分だけではバランスが悪くなることを知っているため、プラスマイナスゼロの中道になるように、相反する成分(働き)を組み込んでいます。本当に不思議ですよねえ。

 

サプリメントの利用で栄養補給

血液サラサラ効果を十分に発揮させるためには、納豆ではなく、ナットウキナーゼを含むサプリメントのほうが、効率よく作用するでしょう。また、ビタミンK2の摂取を止められている方も安心して摂り入れることができますね。

ナットウキナーゼは酵素ですから、熱に弱く、熱々のご飯の上に乗せただけでも壊れやすいといわれているのです。さらに、ナットウキナーゼは酸にも弱いので、胃酸が多くなる空腹時に食べるのも効果的ではありません。
同じ理由で、酸味と合わせて調理するのも効果が半減してしまいます。
納豆のナットウキナーゼの酵素を栄養補給の目的に摂取したい場合は、納豆ではなく、ナットウキナーゼを含むサプリメントのほうが、カプセルインなので、胃酸の影響を受けずに腸まで届きます。
前出のワーファリンを処方されている間の「ビタミンK2」の凝固の影響問題では、「ビタミンK2」除外品のナットウキナーゼを含むサプリメントで対応するのもいいかもしれません。

 

ナットウキナーゼ摂取量は1日2000FU

2000FUは、50グラム入りの納豆ならば1.25パックに相当します。
これぐらいの量ならば、納豆好きならば苦になりません。

ナットウキナーゼ活性の「FU」とは、酵素の活性(働く力)をあらわす単位です。
タンパク質の定量法として、紫外吸収法が用いられます。
これにより、ナットウキナーゼは、
ある条件下で吸光度を0.01増加させる活性を1FUとしています。

ナットウキナーゼの活性測定法の一つであるフィブリン(血栓)分解法の表記単位で、
「フィブリン分解ユニット」のことです。
数字が大きいほど、フィブリンの網(血栓)を分解する働きが大きくなります。

 

 出典:血が止まる仕組みの図(前出品と同等)

フィブリンの網自体はタンパク質で、血液の凝固(凝血)に関わります。
フィブというのは、ファイバーのことで、繊維です。
つまり、フィブリンは繊維状のたんぱく質です。

傷ができたときなどは、
血小板と共に血球をくるみこみます。
血が止まるのはこのためです。(上図参照)

 

お名前.com

 

 

まとめ

血栓が起きる状態というのは、血液がドロドロになっている状態ですから、中性脂肪・コレステロールを減らし、健康的な食事をとることが血栓予防の要となります。
あじ・さば・いわし・さんまなどの青魚のEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)を多く食べましょう。野菜もたくさんいただきたいですね。特にニンニクがいいです。血栓予防には野菜の中でも特に効果が高いと言われています。血液が不要に固まるのを抑える働き、コレステロールを下げる作用があります。
そして、発酵食品の最強の納豆です。1日1.5パックいただきましょう。
ナットウキナーゼは血栓融解効果があり、食後10~12時間働くことから血栓の出来やすい睡眠時間帯にうまく合うため、夜に食べるほうが効果的なのです。それと、ナットウキナーゼは熱に弱いので、加熱調理の場合は注意が必要です。70度以下の状態で加えるのがポイントです。なるべく常温で頂くほうがいいです。そして、納豆菌は乳酸菌の増殖を助ける働きをするので「キムチ」や「ヨーグルト」などの、乳酸菌が豊富な食材と合わせて食べるとさらに栄養が強化されます。特に、キムチには植物性乳酸菌がたっぷり含まれていますので、納豆と混ぜてしばらくすると乳酸菌を増やしてくれさらに体にいい食べ物になると言えます。さらに、納豆菌を生きたまま腸まで届けることです。納豆菌は悪玉菌を強く抑制する効果もあるので、さらに乳酸菌が増えると善玉菌が、腸内細菌の鍵を握る日和見菌を味方にすることが期待できます。すると腸内にいる自分の乳酸菌を増やしてくれるからです。


納豆が苦手な方は、ナットウキナーゼのサプリメントからの方が効果的かもしれません。
生活習慣病に効果が期待される発酵食品の効能は、毎日食べ続けないと成果が出ませんので、納豆を毎日食べるような食生活を心がけましょう。

では、毎日元気に過ごしましょうね。

そして健康寿命を延ばしましょう。

持続的に健康を維持するための三本柱は、

1. 体に適切な栄養を与え、

2. 定期的に運動をし、

3. 日常的なストレスを解消する努力を怠らないことです。

この三本柱を実践する健康方法をいろいろな視点からお伝えすることのが本サイト使命です。

では、最後までお読みくださり、ありがとうございました。

健康ネットサンク     代表ノマー

 

Sponsered Link

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ