東京の水はおいしく飲めて安全だけど各家庭の給水管の腐食が危険
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目次
危ないのは、水道水ではなく、
家の古い給水管や貯水タンクの汚れでした
結論から申し上げますと
水道水は、マンションやビルでは一旦、屋上の貯水槽に貯められて、各階のそれぞれの蛇口へたどりつきます。
高度浄水施設の整備を完了しているので、東京の水はおいしく飲めるし安全。
高度浄水処理された水道水は赤ちゃんがその水をそのまま飲んでも安全なくらいです。
東京の水は不純物をほぼ完全に除去しているので、水道水なのに美味しいです。
でも高度浄水施設で水をいくら高度に浄水しても、マンションの貯水槽が汚れていれば、そこで水は汚れてしまいます。
特に、古いマンションなどでは、貯水槽の劣化が問題になっています。
加えて配管の古さも問題となっています。
また、一戸建てについては多くの場合、貯水槽に貯められず、直接、水道管から蛇口へとたどり着きます。
この場合、配管の古さだけが問題となります。
水道水は、
水道局の管轄は建物に入る直前のメーターまで。
ここまでは自治体管理でとても安全安心です。
それから先の室内の蛇口までが、個人所有の部分です。
この個人所有の部分のパイプの劣化や古さは、自治体が手を出せない部分なのです。
不具合がある場合は、個人の責任で修理・交換することになっています。
ひょっとしたら、懸念されるのは、個人所有のこの部分の給水管が腐食などで危ないかもしれません。
持続的に健康を維持するために重要な「水」をテーマに、
今回は、日本の水道水は水道局の管轄なので安全安心!と結論づけ。
「でも家の古い給水管や貯水タンクの汚れが危険かも」 として警告します。
気になる問題点
■築15年以上経っている
■浄水器のフィルターが茶色い
■錆が気になる
■朝一番の水が鉄っぽい
■水の使用量が少ない
■水の出が細くなってきた
こんなことが気になった場合は、
給水管腐食などのトラブルが発生しているかもしれません。
ひとつでも当てはまる項目があれば、
管轄の水道局や最寄の水道管クリーニングサービスへ
ご相談されることをオススメします。
解決策はいろいろあると思いますが、
オススメは
給水管洗浄という方法が安価にできる解決策ではないでしょうか。
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先ず、水道水の安全性について
今2017年現在では
水道水は大阪と東京の首都圏では、
浄水場において高度浄水施設の整備を完了しておりますので、
消毒に使われている塩素が微量な有機物と反応することでできる、
総トリハロメタンを取り除けるということなので、
水道水はますます安全安心になりました。
また
首都圏以外の全国の市町村も高度浄水施設の整備を推進しているため、
近い将来、日本中の水道水がもっとおいしくますます安全になりことは間違いありません。
少し過去を振り返ると、
1980年代後半に「水道水はおいしくない」という調査研究の結果が出たことが、人びとが水道水を飲むことから離れていく契機の1つだったと言われています。
これは30年以上も前のことです。
ネット上でも水道水があえて危険だと言っている古いデータの記事があり、まるで浄水器や ウォーターサーバーの売り込みでもしているように感じられたりします。
確かに、東京都では
1965年~1975年にかけてカビのにおいやカルキ臭がするなどの苦情が寄せられたため、
東京都は順次、浄水場を改良、細菌の繁殖等を防ぐため、
様々な薬漬けになって、すっかりまずいもの、という不評が根付いていました。
当時を振り返ると、
確かに水道水はまずかったですね。
でも水を買うと感覚もあまりなく、健康意識も今ほど高くなっかたように思い出されます。
仕方なく水道水を飲んでました。
「おいしくない水道水」の原因は、
塩素が水の中に残ることです。
塩素は消毒効果が大きく、大量の水に対して消毒しやすいのです。
塩素と言うと、学校のプールや漂白剤をイメージする人が多いかと思われますが、
学校のプールに塩素を入れる目的と言うのは感染を防止する目的や消毒を行う目的が在るためです。
塩素は安全性のためには必要となります。
蛇口のところで、水道水中の塩素を1000mlあたり0.1㎎以上確保しなければならないということが、「水道法」で定められているからです。
水道水をなるべくおいしく飲むためには、「蛇口で1000mlあたり0.1㎎以上」の法定基準ぎりぎりまで塩素を薄めたいわけです。
最近「多点注入方式」という方法を取っている自治体があります。
これまでは、塩素を、浄水場やその先の給水場で一括に注入する方法を取っていました。
これを、複数の地点で塩素をきめ細かく注入する方法にして、
特に浄水場・給水場の回りなどで塩素が濃くならないようにしているのです。
安心して水を飲めるまでの工程とは?
ここで水の処理の方法について少し説明しておきましょう。
水の処理方法は大きく分けて4つ。
1. 自然界に存在する特性を利用する処理。
2. バクテリアなど微生物を利用する処理。
3. 薬剤を利用する処理。
4. ろ過を利用する処理。
このうち多くの浄水場で用いられているのが4番目の「急速ろ過法」です。
急速ろ過法で不純物質を取り除いた後に、塩素による消毒を施します。
この急速ろ過法は名前のとおり、一度に多くの水をすばやくろ過することが可能です。
東京都水道局では、ろ過の前に、水に混じっている細かい土砂などを沈めるために、凝集剤をポリ塩化アルミニウムなどの凝集剤を注入し、ろ過後に消毒を行っています。
高度浄水処理とは
「急速ろ過法」で、有機物などが残ってしまう欠点を補う目的で考えられた方式で、前出の「急速ろ過法」に加えて、粒状活性炭処理、オゾン処理、生物処理を施して、溶解性のカビ臭・カルキ臭・トリハロメタンなどを取り除く方式で「高度浄水処理」がされます。
平成元年に金町浄水場において高度浄水施設の整備に着手して以来、
1992年、金町浄水場に「高度浄水処理施設」が誕生、
以降次々導入され、
現在、
浄水場は11カ所あり、金町のほか三郷、朝霞、三園の4カ所で高度浄水処理を行っています。
利根川水系の浄水場に順次導入を進めてきた結果、四半世紀の歳月を経て、平成25年10月に高度浄水100%を達成しました。
大都市を中心に導入が進んでいる。
東京都と大阪府においては、
2017年現在、
全量高度浄水処理導入が完了していますので、安全でおいしい水道水に激変しています。
高度浄水処理導入が完了 してない地域
水質基準として、水質に関する51の項目(H28現在)について、
水道水の安全を確保する条件 として基準値が定められています。
この51項目を、「水質基準項目」といいます。
「実は水道水を飲むのは危険!?」というような記事をインターネットや本で見かけたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
浄水施設で汚れた原水を塩素で消毒する際に、トリハロメタンという発ガン性のある物質が生成されますので、この事象から出たことだと思います。
水道水中では、消毒に使われている塩素が微量な有機物と反応することで、クロロホルム(CHCl3)、ブロモジクロロメタ(CHBrCl2)、ジブロモクロロメタン(CHBr2Cl)、ブロモホルム(CHBr3)の4種類が主に生成します。
これらを総称して総トリハロメタンといいます。
総トリハロメタンのうち60%~90%はクロロホルムです。
たしかにクロロホルムは劇物です。
がIARC(国際がん研究機関)の見解では、トリハロメタンが人に発がん作用を示す確証はないとしています。
水道水には、このトリハロメタンという物質が含まれますが、国の水質基準で0.1mg/L以下に定められており、生涯にわたって飲んでも健康に影響のない量と言われています。
このトリハロメタンは、実は短時間の沸騰では数倍に増えるといわれており、取り除くためには長時間(10分程度)沸騰させる必要があります。
従って、カルキ臭を取り除くために水道水を沸騰させるのであれば、長時間沸騰させてトリハロメタンをしっかり取り除いてから飲むなどの対応が望まれます。
ただし、水道水を沸騰させることでトリハロメタンが数倍になったとしても、健康上影響のある数値ではないとする報告もあるため、過剰な反応は禁物です。
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個人管轄部分の水道管の問題点
前出の通り、まず水道水の自宅に引き込まれるメータまでは、各地の水道局が管理してるので、かなり厳しくおいしい水が引かれています。
ただし、
そこから各蛇口まで、管の中で錆びていたり不具合があっても、その部分は個人所有のため、管轄違いで、水道局は何もできません。
特に、マンションのような集合住宅では、一度、屋上等にある貯水タンクにくみ上げてから各部屋へ水を送る方式をとっています。
貯水タンクは、メンテナンスしなければ中の水もすぐに汚れます。
各部屋に配管してある管もさびたりすれば、水はさらに汚くなりますなので、注意が必要です。
このような現状を踏まえて、東京都ではおいしい水を届ける施策として1995年から集合住宅でも水道管の水を直接各戸へ送る給水を始めています。
マンションの給水を、貯水槽を経由せず、水道管と直接つなげる方式に変えるケースが増えています。貯水槽の点検・清掃が必要なくなることや、滞留しないきれいな水道水が、各戸に届くことなどの利点があるからです。
おそらく、この点が2017年現在、日本の水道水の最大の問題かもしれません。
まとめ
水道管さえ洗浄してしまえば、ご家庭でも本来の世界一安全な日本の水道水を取り戻せます。
こんなに素晴らしい国に生まれて、世界一安全な水道水があるのに、わざわざ、お金を出してお水を買わなければならないのも、ちょっと変な話ですね。
水は生命の源です。
では、毎日元気に過ごしましょうね。
そして健康寿命を延ばしましょう。
持続的に健康を維持するための三本柱は、
1. 体に適切な栄養を与え、
2. 定期的に運動をし、
3. 日常的なストレスを解消する努力を怠らないことです。
水道水が安全になれば、ご家庭でもキレイな水が飲めますし、安全な水での料理は家族の健康維持に欠かせません。
この機会に是非水道管の点検し、必要であれば給水管洗浄をしましょう。
以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
健康ネットサンク ノマー
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