「早起きは三文の徳」 本当の意味のまとめ
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「早起きは三文の徳の本当の意味とは」 健康習慣の戒め
「早起き」と言ったら、「三文の徳」とパッと瞬間的に口から出てきませんか?
「早起きは三文の徳」という「ことわざ」は、もちろんご存知ですよね?
【読み】は、 はやおきはさんもんのとく
早起き=「はやおき」と読み。
三文=昔の江戸時代のお金、 寛永通宝(かんえいつうほう)が三枚。
ほんの少しのお金という意味。
徳=得。利益やもうけ、めぐみ。
【意味】は、 朝 早起きすれば、健康にも良いし、
頭もさえて勉強や仕事がはかどるので
得をすると言う意味
「いまさら。そんなこと、分かっているよ!!」と言われてしまいそうですが。
早起きして仕事をすることに結びつけて使う場合が多いです。
「早起きは三文の徳」の意味は、
朝 早起きすると 三文もらえたわけじゃない !!
ですよね。
「早起きは三文の徳」は誰でも知っていることわざですが、
意外と本当の意味は知られていません。
たとえば、
「早起きは三文の徳」 の本当の意味は何?とか
「早起きは三文の徳」 の由来ってどんなの?とか
じゃあ、「早起きは三文の徳 」の三文っていくらなの?とか
そして「早起きは三文の徳」のことわざには 続きがあったりします。
結論から言いますと今流に言えば、
「朝目覚めてからの約3時間は、脳が最も効率よく働く、
朝時間こそ一日のゴールデンタイムであり、
生活リズムが改善される時間帯だということを理解して、
早起きの習慣をすれば、
きっと、
健康的な生活ができる」
という先人達の知恵。
と言ったところでしょうか?
今回は、もう何年も朝型生活をしている私の経験から、
早起き生活の素晴らしいさや
私たちに大切な健康習慣「早起き」の基本的な戒めやメリットを
誰もが知っている 諺(ことわざ)「早起きは三文の徳」の
本当の意味のまとめを通して、
ご紹介いたします。
では順にご説明いたします。
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目次
三文(さんもん)って何?
ここで言う「三文」とは江戸時代のお金で、寛永通宝(かんえいつうほう)が三枚のこと。
あとで詳細説明します。
「早起きは三文の徳」 本来の意味
一般的な意味は、
毎日朝方に目覚める。
朝 早起きることは規則正しい生活。
健康にも良いし、わずかでも、いくらか(三文)の利益があり、
また、
規則正しい生活は自分にとって良いことが得られ、
早起きは得という先人達の戒め。
電気がなかった昔、夜は照明機器もなく暗く、
昼間の明るいあいだに仕事をするしかなかった。
お日様と共に朝早くに起きて、昼間はしっかり仕事をし、
お日様が沈み暗くなったら眠れば、
自然の流れに従った規則正しい生活のリズムとなり、
健康にもいいという先人の教え。
今のように深夜まで働くということは、あまりなかったと思われます。
実際、朝起きは「三文」以上の徳がありますから。
人より早く起きて早く行動をすることで優位にたったり有利性が取れるからです。
まさしく先人の生活の知恵です。
分かり易い「朝起きは三文の徳」の例文は、
この諺(ことわざ)は有名過ぎて、日常会話でもよく使われています。
早起きして、ちょっと得した気分になった時なんかに使ったりしますよね。
「朝起きは三文の徳」使い方は
たとえば、
「昨日早く寝たので、今朝はなんと4時に起きしてしまった。
天気がすごく良かったので新緑を見たくてちょっと散歩にでかけたんだけど。
人がいない街をいつもとは違う雰囲気の景色の中で朝陽を浴びて、
おいしい空気を吸いながら平日の朝を楽しめたなんて、もう最高。
おまけに
ゆっくり朝食摂って、ガラガラの地下鉄乗って、余裕の出社をした。
まさしく早起きは三文の徳だね。」
とか。
「早起きは三文の徳だから、朝はとても眠いけれど、
毎朝4時30分に起きる生活習慣をつけると、早起き健康がいいね。」
とか。
「実は、日の出の40分前~42分前くらいに、
植物は一斉に酸素を出し始めるんです。
朝は、酸素がいっぱいの空気だから
早朝のウォーキングでフレッシュエアーを体験できるんですね。
まさしく 早起きは三文の徳 だね。」
とか。
こんな感じの例文です。
「早起きは三文の徳」 漢字
「早起きは三文の・・・・「得」?「徳」?どっち?!
早起きは、三文のとく・・・の『とく』の漢字はどう書くのかな?
使う漢字は、「徳?」「得?」 どちらでしょうか?
ネット上では「得」を使っている方が多いようです。
どちらが正しいのか家の辞書で調べてみました。
ことわざ辞典:集英社「早起きは三文の徳」
広辞林:三省堂「早起きは三文の徳」
「朝起きは三文の徳」は「朝起きは三文の得」より普通で、
ことわざ辞典などの辞書部類は、「早起きは三文の徳」とするものが多いようです。
損得の「得」と、徳を積む「徳」では大きく意味が違います。
「得」・・手に入れること。 身につけること。
お金に代表される物質的なもらい物。
「徳」・・道を悟った立派な行為。 身についた品性。人格。
精神性や霊性に関わるいただき物。
早起きをすれば何らかの利益があると言う事から、
「朝起きは三文の徳」が正しいようです。
が、
「朝起き三文の徳」
「徳」は「得」と同じで、利得・利益の意。
まあ、どちらでもいいようです。
では、この諺はどのように流行ってきたのでしょうか?
「早起きは三文の徳」 由来
「早起きは三文の徳」のことわざはどこから出てきたのでしょうか?
「早起きは三文の徳」ということわざの由来は様々です。
有名なものを3点ご紹介いたします。
①
江戸時代、
昔から奈良の地では「鹿は神の使い」として保護されていました。
「生類憐みの令」(しょうるいあわれみのれい)の頃は、
殺生禁断や動物・嬰児・傷病人保護の保護の諸法令の通称。
特に保護した動物は犬でしたが、鹿もなんです。
夜の間にもしも鹿が街中で死んでいたら、
その目の前の家が三文の罰金を徴収される掟があったそうです。
住民は毎朝早起きし、
家の前を掃除して罰則を逃れたことがその語源にあるという説。
写真のように、奈良では街の至る所にいるおびただしい数の鹿の群れを見ると、
納得します。
この由来を信じてしまいますよね。
②
早朝、往来を歩いていた町人が偶然三文を拾ったことから来ているという説。
この説はいまいちですね。
拾ったお金を着服してはいけません。
③
高知県の土佐藩で堤防を作る工事をしていたとき、
堤防の土を早く固めようと、
ある奉行が、作らせた堤をいち早く固めるため、
朝方、堤の上を町人に歩かせ、
その褒美に渡したのが三文だったという説。
信憑性はありますね。
このようにいろいろありますが、全く正解はわかりません。
では、気になる三文とは何?
「早起きは三文の徳」 いくら?
「早起きは三文の徳」というが、
一体どのくらいの徳(得)があったのでしょうか?
前出の通り
「三文」とは江戸時代のお金で、
寛永通宝(かんえいつうほう)が三枚のことでしたよね。
では、一文はいくらだったのでしょうか?
目安になるのは、
落語「時蕎麦(ときそば)」によく出てくる
「そばの」が1杯16文だったことにあります。
現在のそばを一杯???円と考えると、
「1文≒???円」。ですが、
庶民的なお蕎麦屋さんで200~400円までと思いますが、
そば一杯の値段設定が不明です。
わからないので、いろいろ調べてみました。
ちなみに、
江戸時代には三貨制度がありました。
金貨(小判・一分判)、銀貨(丁銀・小玉銀)及び
銭(寛永通宝)という基本通貨が併行流通した貨幣制度のことです。
ちょっと詳しく言うと
江戸時代以前から、
東日本では主に金貨が使われていて、
大阪などの西日本では銀貨が使われていました。
出典:http://ada323newage.c.blog.so-net.ne.jp
金貨は東国で上級武士が使う=
通貨単位は両(りょう)であり、
1/4両にあたる分(ぶ)、
1/4分にあたる朱(しゅ)がありました。
銀貨は西国で下級武士・商人が使う=通貨単位は天秤秤による測定値、
すなわち質量単位である、
貫(かん)、匁(もんめ)および分(ふん)が用いられました。
銭貨は主に全国で、
庶民・農民が使う=銭貨単位は
貫(かん)、文(もん) 銭貨1貫=千文
以上を簡単にまとめて言うと
金貨一両は現代で 約75,000円 となるようです。
この情報資料から
銭一貫 = 千文 に相当します。
金一両 = 六千五百文 に相当します。
これを計算すると
一文は、75,000円÷6,500文=11.53846…≒12円
一文は、約12円 に相当します。
となりました。
今のお金に換算するといくらなのかと言いますと、
三文は大体36円くらいになりそうです。
安い!!わずかです。
ただし、
江戸時代はおよそ260年以上の長きにわたり栄えていましたので、
三文とひと口にいっても物価や環境によって様々に変化していたようです。
一文銭が10円くらいの時もあれば、1000円くらいの時もあったそうです。
かなりの誤差が生じますので
まあ、参考程度にしてください。
つまり、
「早起きは三文の徳」の意味は、
「一文銭三枚で、きわめて価の低い意」と広辞苑では説明しています。
「三文」は
「非常に安いこと」や「値打ちのないこと」
といった意味になるのでしょうか。
「早起きは三文の徳」の続きがあります
そう、このことわざには続きがあります。
『早起きは三文の徳、夜なべは十両の損』
または、『早起きは三文の徳 夜なべは十文の損』
もしくは、『早起きは三文の徳 長起きは三百の損』
と続きます。
『早起きは三文の徳』 の対義語です。
簡単に解説しますと、
先ずは、
「夜なべ」とは、夜(まで)仕事をすること。
その仕事。夜業。
♪♪母さんが夜なべをして手袋編んでくれた・・・♪♪ って歌知っていますよね。
童謡・唱歌でタイトルは『かあさんの歌』です。
夜遅くまで子供の手袋を編む母親が愛おしい・・・
「長起き」とは、「夜更かし」のことです。
で、次に貨幣価値を
十文の損または、十両の損 もしくは、三百の損
十文は、前出の計算の通り「1文≒12円」×10文 で120円くらい
十両は、前出の計算の通り今の価値で 約75,000円×10=75万円くらい
金貨である小判1枚が一両です。
小判1枚=一両が約7.5万円です。
三百は、
単位が文なら12円×300=3600円
単位が両なら300×7.5万円=2250万円
わかりません・・・・。
結局、
「早起きは三文の徳」を対義語に
早起き→夜なべ 三文→十両 わずか→多く 得→損
と言い換えたのかもしれません。
ことわざなどは誰が作ったか不明なのが普通です。
付け加えも行われ複数のバージョンがある場合もあります。
「早起きは三文の徳」 類語
【類義語】
「朝起き千両、夜起き百両」
【読み】 あさおきせんりょう よおきひゃくりょう
【意味】 朝起きて働くことは、千両の値打ちがあるが、
夜起きて働くことは百両の値打ちしかないという意味。
朝の一時間は夜の二時間にもあたるから、
朝早く起きて仕事をするほうが、夜働くより能率が上がり得だということ。
早起きを美徳としたものもあります。
「朝起きの家には福きたる」
「朝起きは七つの徳あり」
「朝起き三両、始末五両」
得に対して「損」を使ったものもあります。
「朝寝八石の損」
他にも、上のことわざと同じ意味のことわざがたくさんあります。
●朝の一時は晩の二時に当たる
【意味】 朝の時間効率は、夜よりも2倍も能率がいいということをいっています。
●早起き三両倹約五両
【意味】 これは、「早起きと倹約は、どちらも得する」という意味ですが、倹約のほう効果が大きいと言っています。
●宵寝朝起き長者の基(よいねあさおきちょうじゃのもと)
【意味】 早く寝て早く起きることは、金持ちになるもとだということ。
早寝では仕事が進まないようだが、昔は夜起きているには油を
ともさなければならなかったから、早寝をすすめたという意。
海外にも「朝」や「早起き」を讃えることわざがあるのでご紹介いたします。
世界中、昔からどこの国でも早寝早起きを奨励しています。
●「早起きする人には神の助けがある」(スペイン)
●「人利なことは朝のうちに」(スペイン)
●「明け方の光はパンを新しくつくる」 (ドイツ)
●「朝の時間は黄金、私たちに報いるI (ロシア)
●「朝の時間は日に黄金をくわえている」(イタリア)
●「朝の時間は儲の時間」(フランス)
●「朝こそすべて」(イギリス)
●「The early bird catches the worm.早起き烏は虫をつかまえる」(アメリカ)
早寝早起きこそ、人々が経験的につかんだ知恵なのです。
世界中どこでも、朝時間こそゴールデンタイムなんですね。
さあ、
私が行っている朝型生活を通して実感している大切な意味です。
「早起きは三文の徳」 本当の意味
とりあえず、2点
1. 朝時間こそゴールデンタイム
脳科学者 茂木健一郎先生が語る
脳科学的に見ても、朝の脳の状態は1日のうちで一番冴えているのだとか。
「早起きは三文の徳」の本当の意味がズバリ!!
すごく分かり易くピッタリなお話でしたので、そのまま抜粋させていただきました。
「私たちは日中の活動を通して、
目や耳からさまざまな情報を得ています。
その情報は大脳辺縁系の一部である海馬に集められ、
短期記憶として一時的に保管されます。
その後に、大脳皮質の側頭連合野に運ばれますが、
この段階では記憶は蓄積されているだけです。
それが睡眠をとることで、
記憶が整理され長期記憶へと変わります。
すると朝の脳は前日の記憶がリセットされるため、
新しい記憶を収納したり、
創造性を発揮することに適した状態になります。
この脳の仕組みが、朝の時間がゴールデンタイムだと言われる理由です」
「早起きは三文の徳」は、このように
朝は十分な睡眠によってカラダも脳もリフレッシュして
朝目覚めてからの約3時間は、脳が最も効率よく働く。
だから、仕事や勉強なども能率があがります。
このようなことを先人達は理解して、戒めの「ことわざ」として伝えています。
2. 生活リズムが改善される
「早起きは三文の徳」の本当の意味がズバリ!!
またまた脳科学者 茂木健一郎先生が語ります。
茂木先生は、
朝起きると、
まず一番にやるのはツイッターのトレンドワードをチェックすること。
その後、
近くのコンビニまで往復で10分程度歩いて行って目を覚ますそうです。
朝から脳が最も効率的に働くには、
まず早起きをしなければならない。
その早起きのコツは、
「朝、すっきり目覚めるためには、
外光を浴びることが重要」だといいます。
また、そのまま抜粋させていただきました。
「なぜ私が起きたらすぐにコンビニまで行くのかいうと、
戸外の太陽の光を浴びるためです。
これには科学的根拠があります。
朝、太陽の光を浴びると網膜から光が入り視神経が刺激を受ける。
その刺激が脳内の視床下部の視交叉上核に伝わります。
それによって、
脳の覚醒を促すホルモンであるセロトニンが放出され、
朝になると目が覚めて、
夜になると眠くなるといった生体リズムが整えられていきます。
こうした周期的に繰り返される生体リズムをサーカディアン・リズムと呼びます。
この生体リズムの基本となる体内時計が視床下部の視交叉上核にあります。
そのため、
この部分が朝目覚めて夜眠るといった覚醒や睡眠のリズムをつくっているというわけです。」
と語っています。
まずは朝起きたら、外光を浴びる。
できれば太陽の光がいいです。
理由は太陽光の波長が脳の覚醒スイッチを入れるのに効果があるからです。
科学的根拠に基づいた体内時計のリセット。
早起きには生活リズムを正しくする効果があります。
「朝起きてから日中しっかりと活動することが出来るような睡眠をとれているか」が
睡眠の質の良し悪しの一つのバロメータであると言われています。
人間の身体には1日周期でリズムをきざむ「体内時計」がそなわっています。
体内時計とは、
「朝は太陽の動きに合わせて起き、昼は活動的に過ごし、夜は眠る」
という生活のリズムをつくり、身体の健康を維持するための機能です。
眠りのために必要なメラトニンの分泌は
日光を浴びることで助長され、
メラトニンが多く分泌されれば
その日の夜は良く眠れるといわれています。
これにはメラトニンが分泌されるのが、
日光を浴びてから14~16時間後という時間も関係しています。
毎日決まった時間に起き、
メラトニンを分泌させることで眠りの質も変わってくるのです。
質の良い睡眠をとる上で必要なことの一つに、
『朝の目覚め方』があります。
質の良い睡眠は、睡眠ホルモンであるメラトニンの、
『朝、目覚めてから14~16時間後に分泌される』
という性質を理解して利用するといいですね。
ただ、
早起きがどんな人にも最良とは思いませんし、
「体内時計」が同じ訳ではありません。
仕事などの都合で睡眠時間帯がずれてしまう事もあり、
個人のベストスケジュールがありますから。
確かに朝型生活は健康にいいけれど、
夜型でも毎日同じ時間に同じ生活行動できる
自分なりの生活リズムを崩さなければいいのかもしれません。
夜型の人に、早起きしろと言っても、無理ですよね。
寝不足になるだけなのでかえって不健康です。
夜型生活でも朝型生活でも質の良い睡眠をとることは重要なので、
90分サイクルのノンレム睡眠とレム睡眠を上手く利用すれば、
質の良い眠りを得られると思います。
まとめ
「早起きは三文の徳」=
朝起きすれば、健康にも良いし、
頭もさえて勉強や仕事がはかどるので得をする」
と言う本当の意味がおわかりいただけたでしょうか。
人類の歴史の中で、
昼夜関係なく行動できるようになったのは
わずかここ1世紀くらいのものです。
もともと生物は、夜型にはできていません。
文明以前はみんな朝起きて夜寝ていたのですから
当然、
朝起きが健康に良い
と言う話でした。
では、毎日元気に過ごしましょうね。
そして健康寿命を延ばしましょう。
持続的に健康を維持するための三本柱は、
1. 体に適切な栄養を与え、
2. 定期的に運動をし、
3. 日常的なストレスを解消する
これらの努力を怠らないことです。
この三本柱を実践する健康方法をいろいろお伝えすることのが本サイト使命です。
では、最後までお読みくださり、ありがとうございました。
健康ネットサンク 代表ノマー
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