過眠症(ナルコレプシー)とは?

 

日中眠くなる病気として有名なナルコレプシーです。
睡眠障害のひとつ、「過眠症」なんです。
睡眠障害というと不眠症などの眠れない病気の方が有名ですが、眠りたいわけではないのに眠ってしまう・・・これ病気なんです。ご存知でしたか?

平日なのに、ついつい夜更かししてしまって、次の日が眠くてつらいなって事、よくありますよね。
で、仕事中、パソコンの向かいながら、無意識にガクッと力が抜け、眠りの谷に落ちたことありませんか?普通でしたら、ガックと力が抜けた瞬間に、何事もなっかたように、目を見開いてパソコン作業を再開してますよね。居眠りがバレナイようにする訳です。でも・・・・もしその時、無意識にガクッと力が抜け、眠りの谷に落ちこみ、そのまま本当に10分~20分うつ伏せ状態で眠ってしまったら大変ですよね・・・・

これって、有名なナルコレプシーです。実際にある睡眠障害なんです。
「過眠症」は不眠症と同じく睡眠障害の1つですが、不眠症ほど知られていません。
だから、
「日中いつも眠いな」とか「十分な時間寝ているのに眠った気がしないな」と感じていても、それが病気だとは考えない方も多いのではないでしょうか。
カラダが自覚できる症状を出し危険信号を出しているのに、「ただ気が緩んでるだけ」「ちょっと疲れているだけ」と見過ごされてしまいがちです。「自分は過眠症ではないか」と気付きにくいため、診断や
治療が遅れてしまう事が少なくありません。


今回は、知名度も認知度もどちらも低い「過眠症」についてご紹介いたします。
「過眠症の可能性がありますので、病院を受診してみてください」という目安になるようなチェックテストも紹介しております。

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「過眠症」とは

昼間に著しい眠気や居眠りがある疾患を過眠症と呼びます。過眠症は睡眠障害のひとつで、不眠症と対極に位置するものと考えられています。

過眠症と聞くと、夜の睡眠時間が長くなるというイメージを持つ方が多いと思います。しかし、その症状は夜ではなく日中に現れます。日中に異常なまでの眠気が発生するのです。 
日中の活動時間帯に強い睡魔に襲われてしまうため、仕事中の作業ミスや運転事故につながる可能性が否定できません。このことから、不眠症よりも危険な睡眠障害と考えられています。
長時間の睡眠を欲するものと、日中の眠気を訴えるものとがあります。

 

 

 

 

代表的な過眠症としては

1. 「睡眠時無呼吸症候群」
:睡眠の質が悪くなるときの疾患

2. 「行動誘発性睡眠不足症候群 」
:慢性的な睡眠不足の疾患

3. 「ナルコレプシー」
:睡眠発作という強烈な眠気をきたす疾患

4. 「特発性過眠症」
:主に日中に睡眠発作をきたす疾患、
日中に長い時間(1~4時間)眠ってしまいます。

5. 反復性過眠症
:主に日中に睡眠発作をきたす疾患
日中に長い時間(16~18時間)眠ってしまいます。

 

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過眠症検査チェックシート

過眠症の診断は医師の診察によってなされますが、診断に補助的な役割を持つものとして、質問紙検査のチェックテストがあります。

冒頭でも申しました通り、知名度も認知度もどちらも低い「過眠症」は、「自分は過眠症ではないか」と気付きにくいため診断・治療が遅れてしまう事がよくあるそうです。

今、ここをお読みになっているということは、過眠症が、気になるからだと思いますので、折角ですから、チェックテストをオススメします。

 

■ エプワース眠気尺度
■ スタンフォード眠気尺度日本語版
有名な2種類ご用意しましたので、
早速チェックテストをしてみましょう。

エプワース眠気尺度とスタンフォード眠気尺度日本語版チェックテストシート
こちらでPDFをダウンロードできます

 

エスワープ眠気尺度表 ESS

1991年にジョン・MWによって作成された日中の眠気を自己診断できるチェックシートで、睡眠障害の有無を自己判定できるものです。睡眠外来での問診時などに用いられています。
【ESS(Epworth sleepiness scale)”日中の眠気の自己評価”】 一番有名

■ご自分にもっとも近いと思われるの状態「0〜3」を○印で囲って下さい。
■ここで言う「眠気」とは、「疲れているだけの状態」を含まないので注意してください。
■最近の平均的な昼間の状態についてお考え下さい。
■質問の中に、ご自分が実際には経験していない状況がある場合は、仮にそんな状況だったらどうなるかでご記入下さい。


<点数と状態>
●0:居眠り事するは絶対にない
●1:時々居眠りをする
●2:居眠りする事がよくある
●3:いつもだいたい居眠りしてしまう

 

チェックテスト項目

1:座って読書をしている時(0・1・2・3)
2:テレビを見ているとき(0・1・2・3)
3:人が大勢いる場所(会議や劇場など)で座っている時(0・1・2・3)
4:他の人の運転する車に休憩なしで1時間以上乗っている時(0・1・2・3)
5:午後に横になって休憩をとっている時(0・1・2・3)
6:座って人と話をしている時(0・1・2・3)
7:昼食後(飲酒はしないで)、静かに座っている時(0・1・2・3)
8:自分の車を運転中に、渋滞や信号で数分間止まった時(0・1・2・3)

採点評価

合計値が11点以上になる場合は、何らかの原因によって正常な睡眠ができていないとされ、睡眠外来の診察を受ける事をお勧めします。

 

次に、

 

スタンフォード眠気尺度日本語版(SSS)

 

スタンフォード大学で作成された眠気の自己評価尺度です。我々の覚醒状態は体内時計による概日リズムと睡眠中枢の周期活動によって定められます。両者を考慮すると午前9時と午後9時ごろに注意力などの意識状態が高くなり、午後の3時ごろに最も低くなります。したがって、この尺度を計る時間帯をいろいろ変化させてみることも重要です。
これは眠気を7つレベルに分け、どれに当てはまるかで眠気の度合いを見るというものです。

朝起きてから夜寝るまでの間、1~2時間ごとの眠気の程度をレベル1~7までの選択肢から選びます。

現在のあなたの眠気について、最も近いものを一つ選び番号に丸をつけて下さい(SSS)

 

チェックテスト項目


レベル1.やる気があり、活発で、頭がさえていて、眠くない感じ (点数1)
レベル2.最高とはいえないまでも、頭の働きが活発、集中していられる (点数2)
レベル3.くつろいで起きている、しかしどちらかというとすこし頭がぼんやりし反応が悪い (点数3)
レベル4.すこしぼんやりしていて、何かしたいと思わない (点数4)
レベル5.ぼんやりしている、集中していられない、起きているのが困難 (点数5)
レベル6.眠いので横になりたい、ぼおっとしている (点数6)
レベル7.まどろんでいる、起きていられない、すぐにねむってしまいそうだ (点数7)

採点評価

1点か2点であれば、今の覚醒状態は良好です。それ以上の場合には睡眠不足を抱えている可能性があります。規則正しい生活をしていても、日中において慢性的に3点以上のときが存在するようであれば過眠症の可能性も考えられます。

一日の平均を算出してみて、
平均が5以上であればとても危険です。極度の睡眠不足に陥っていると考えられますので、睡眠時間の確保、もしくは睡眠の質の向上が必要です。
一日の平均が3以下でおさまることを目標にしてください。

 

結果はいかがでしたか?

 

 

過眠症の原因

夜間の睡眠の質が悪い、もしくは睡眠の量が足りないということが考えられます。
代表的な疾患が「睡眠時無呼吸症候群」であり、睡眠の量が足りなくなる病気が「行動誘発性睡眠不足症候群」です。
「ナルコレプシー」や「特発性過眠症」についてはまだ原因が解明されていませんが、「ナルコレプシー」は脳の神経伝達の異常との見方が主となっています。

 

治療 

まずは必要な睡眠が足りてないということに気付くことが先決です。
いずれにしても、上記二つのテストは目安です。
治療は正しい方法で行う必要があります。自己流では診断や治療が遅れてしまう事が少なくありません。
日中に異常なまでの眠気を感じるようであれば、一度睡眠クリニック・専門医などを受診することをオススメします。

 

ナルコレプシー

日中眠くなる病気として有名なのがナルコレプシーです。ギリシャ語で「ナルコ/narco」“麻痺”、「レプシー/lepsy」“発作”に由来します。

ナルコレプシーにはさまざまな特徴がありますが、一番の特徴は「突然睡魔におそわれて、どんな状況でも眠ってしまうこと」です。ただし、一回の居眠りの時間は短くて、ほとんどの場合は10~20分程度です。1日に3~5回ほど居眠りをしてしまいます。
ナルコレプシーの眠気は、睡眠不足のときに感じる眠気とはレベルが違います。「三日間まったく眠らなかった場合の眠気と同程度」と言われるくらい強烈だそうです。
しかしその反面、いったん眠りについてしまえば短時間で目を覚ますことができます。また、周囲の人から声をかけられたり身体を揺り動かされたりすれば、簡単に目が覚めるという特徴もあります。

ナルコレプシーの有症率は1,000人~2,000人に1人程度と言われています。日本ではなんと600人に一人程度の割合で発症すると言われています。世界標準では0.4%という発症率が、日本ではなんとその4倍!日本人にとっては意外に身近な病気といえるでしょう。また、発症年齢は10代であることが多く、発症のピークは14歳です。30~40代でも発症する方はいますが、50歳以上で発症することはほとんどありません。自分が20代以上で、ナルコレプシーの自覚症状がないのであればほぼ今後もナルコレプシーの発症はないと言われています。

次のような症状がひんぱんに現れるようなら、ナルコレプシーになっている可能性があります。

耐えられない眠気で時と場所を選ばす寝てしまう (睡眠発作)
笑ったり、びっくりしたり、時には怒ったりしたときに数秒から数分間、 筋肉の弛緩が起こり頭ががくんと垂れたり、転んだりする  (情動脱力発作) ナルコレプシー特有のものです。
睡眠直後に夢か現実か分からないような生々しい夢を見る (入眠時幻覚)
金縛りにあうことが多い (睡眠麻痺)

なお、情動脱力発作と似ている症状に「てんかん」がありますが、この2つはまったく別物です。てんかんの場合は意識がなくなり、呼吸をするための筋肉も停止してしまいます。それに対して、ナルコレプシーの場合は意識がはっきりしていて判断能力も残ります。呼吸が停止することもありません。

過眠症のなかでは、ナルコレプシーの研究は一番進んでいます。原因が完全に解明されているわけではありませんが、特定の遺伝子が関係していること、脳内物質のオレキシンが関係していること、などがこれまでの研究で明らかになっています。
ナルコレプシーはかなり珍しい病気ですし、その存在を知らない人から見れば奇異に見えることも事実です。そのため、家族をふくめた周囲から理解が得られないという現実があります。こうした背景があるためか、ナルコレプシーはうつなどの精神的な症状を併発することも多いようです。

 

特発性過眠症

ナルコレプシーと同じく、特発性過眠症も日中に強烈な眠気を感じる睡眠障害です。ただし、両者には大きな違いがあります。特発性過眠症の場合は、日中に長い時間(1~4時間)眠ってしまいます。ナルコレプシーの居眠りは10~20分で終わるので、これは明確な違いと言えます。
たとえ1時間以上眠ったとしてもスッキリせず、眠気もなかなか消えません。
特発性過眠症はめずらしい睡眠障害なため、原因や治療法が確立できていないのが現状です。

 

反復性過眠症

反復性過眠症は、1日に16~18時間も眠るという睡眠障害です。ただし、長時間睡眠が毎日つづくわけではありません。数日間にわたって長時間睡眠が続いたあと、普通の睡眠時間に戻ります。そして、数か月たってから眠気が強くなる時期が再度やってきます。

反復性過眠症は非常にまれな病気です。先に述べた特発性過眠症よりも、さらに症例数が少ないとされています。原因も未解明な部分が多いですが、精神的ストレスや極端な睡眠不足などが危険因子と考えられています。

 

専門医に相談することを躊躇しないでください」

日中に異常なまでの眠気を感じるようであれば、一度睡眠クリニック・専門医などを受診することをオススメします。
過眠症かどうか正確に判断するためには、終夜睡眠ポリグラフに代表される検査をして専門医からの診断を待ちましょう。

終夜睡眠ポリグラフ検査とは

「睡眠時無呼吸症候群」や「ナルコレプシー」などの睡眠障害を診断するために実施される検査です。センサーや電極を全身に取りつけたまま8時間ほど眠り、脳波・眼球運動・筋肉の動きなどを測定します。この検査は、世界共通の方法がすでに確立しているので、どの医療機関でも同じような検査が行われます。

検査項目

1.脳波 

2.眼球の運動

3.呼吸の状態

4.血液中の酸素濃度

5.筋肉の活動状態

6.心電図

7.その他


費用

終夜睡眠ポリグラフ検査は健康保険が適用になります。費用は3割負担の場合で20,000~30,000円くらいです。 

(差額ベッド代などの要因で費用は変わりますので、医療機関にご確認ください。)

一般的なタイムスケジュールについて

20:00開始→(夜間睡眠)→明朝6:00終了 

検査は寝ている間に実施されるため、医療機関に一泊する必要があります。ただし翌朝には終わるので、そのまま仕事に行くことが可能だそうですが、医療機関にご確認ください。

検査の結果、別の睡眠障害が見つかる可能性もあります。たとえば「睡眠時無呼吸症候群」や「周期性四肢運動障害」なども、日中の眠気をもたらす睡眠障害です。これらも、ポリグラフ検査によって発見することができます。

参考書籍:睡眠障害のなぞを解く 櫻井 武 (著)

 

まとめ

今回は、睡眠障害の一つの過眠症をご紹介しました。

チェックテストの結果は如何でしたか?もし気になる結果が出た場合は、
「専門医に相談することを躊躇しないでください」

睡眠こそは健康の基礎中の基礎であり、睡眠をおろそかにして健康を維持できるはずもありません。

睡眠の基本知識を理解して、健康睡眠を実践しましょう。

では、毎日元気に過ごしましょうね。

そして健康寿命を延ばしましょう。

持続的に健康を維持するための三本柱は、

1. 体に適切な栄養を与え、

2. 定期的に運動をし、

3. 日常的なストレスを解消する努力を怠らないことです。

この三本柱を実践する健康方法をいろいろな視点からお伝えすることのが本サイト使命です。

では、最後までお読みくださり、ありがとうございました。

健康ネットサンク     代表ノマー

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