腸が「第二の脳」の理由と腸内フローラ

「腸は第二の脳である」といいます。
それは、脳の監視がなくても機能できる唯一の臓器であり、
1億個もの脳細胞が存在している。
ニューロンの数は脊髄や末梢神経系よりも多く、
腸は独自の神経系を持っているからなのです。

人間のカラダは本当にどこをとっても素晴らしい。

今回は、脳と同じような働きがある腸についてです。
「全ての器官は腸からできたこと」や「私たちの脊椎動物の遠い祖先はナマコやウニだった」ってご存知でしたか?と言うお話をご紹介いたします。

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脳は何よりも大切

脳はヒトのカラダ全体に及ぶものなので脳は何よりも大切です。
私たち人間の行動や考え方は、脳によって支配されていると長く考えられています。
確かに、私たちは頭で考えて何をするか、どうするかを決めています。
脳の研究は様々な分野で行われていますが、人間の脳細胞の数は数千億個。
一般的に人が日々使っているのはそのわずか10%程度って言われています。
しかし最近の研究で分かってきました。

『約300億個の神経細胞を含むがそれは脳をなす細胞の1割程度であり、残りの9割はグリア細胞と呼ばれるものである。グリア細胞は神経細胞に栄養を供給したり、髄鞘を作って伝導速度を上げたりと、さまざまな働きをする。「人間は脳の1割ほどしか有効に使っていない」という俗説があるが、これはグリア細胞の機能がよくわかっていなかった時代に、働いている細胞は神経細胞だけという思い込みから広まったものと言われる。最近では脳の大部分は有効的に活用されており、脳の一部分が破損など何らかの機能的障害となる要因が発生した場合にあまり使われてない部分は代替的または補助的に活用されている可能性があると考えられている。』
Wikipediaからの抜粋

 

人間のカラダでいらないところはないので、もれなく使っています。

このように、未知の潜在能力をもつ脳の神経系には、今後も様々な発見が期待できます。

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先ず、腸を再確認してみましょう。

腸とは

小腸(十二指腸、空腸、回腸)、大腸(盲腸・結腸・直腸・肛門)の総称で、主に消化や吸収、排便に関わる器官です。
食物は十二指腸や小腸で消化吸収されて大腸に運ばれ、水分を吸収された後に大便として排泄されます。

8つの役割

腸には大きく8つの役割があります。それは消化、吸収、合成、代謝、解毒、造血、排泄、免疫というものです。

腸内フローラ

大腸には乳酸菌や大腸菌などの腸内細菌が100種類以上も存在し、個々の菌が集まって複雑な微生物生態系を構築しています。 この微生物群集を「腸内フローラ」または「腸内細菌叢」と言います。

小腸から大腸にかけては、これらの腸内細菌がびっしり存在しています。

腸内環境

腸内細菌の種類は、乳酸菌を代表とする善玉菌と有害菌である悪玉菌が存在しますが、さらに詳しく分けると、腸内環境の状態によって「善玉菌」にも「悪玉菌」にもなったりする「日和見菌」という3種類に分類できます。善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7くらいの割合になっているのが良好です。 健康な人の腸内環境は善玉菌と悪玉菌それぞれが上手く保たれています。腸内環境を整えるには、発酵食品・特にヨーグルトなど腸に良い食べ物を摂り、腸内細菌増やしましょう。

腸内フローラを活性化されることで宿便対策につながると言われています。

免疫細胞

外界からの病原体の侵入をくい止めるのがのが免疫細胞。免疫細胞全体のなんと約6割が腸内に集中しています。
だからこそ、腸の免疫細胞を活性化することが、免疫力を高めるポイントとなるのです。
腸は体内にありながらも、外界からの病原体の侵入をくい止める最大の免疫器官なのです。

食物繊維を分解したり、感染を予防したりする働きがあります。
さらに、ホルモンバランス、皮膚、精神など人の健康に関わる重要な役割を担っています。

脳腸相関

生物にとって重要な器官である脳と腸がお互いに密接に影響を及ぼし合い、
腸も脳と互いに影響し合いながら、自律神経を調整しているわけです。

腸が第二の脳と呼ばれている理由

脳と腸は、密接な関わりがあります。
実は、腸は「考える」器官として、第二の脳と呼ばれている理由がここにあるのです。
腸は「腸神経系」と呼ばれる独自の神経系を持ち、
この神経系の働きによって脳からの指令がなくても、
脳からの信号を待つことなく消化を行うなど私たちの行動・習慣を常時コントロールして自活できるそうです。
脳に匹敵するほどの神経細胞が腸にも存在しているのです。

脳には迷走神経※という複雑な神経がありますが、この繊維のうち最大90%が腸から脳へ情報伝達していることが分かってきました。
※第 10脳神経。延髄から出て頭部や頸部,胸部,腹部 (骨盤を除く) のすべての内臓に分布して,感覚,運動,分泌を支配している。その大部分の線維は副交感性である。脳神経でありながら腹部にまで達しており,その末梢分布が複雑でわかりにくかったので,迷走という名がつけられた。
脳は、腸からの情報を「感情」として受け取っています。

さまざまなホルモン(ペプチド性ホルモン=脳内ペプチド)を生産し、多くの血管や神経が集まっている腸の状態は全身に影響します。

腸は消化吸収のためだけの器官ではなく、ヒトのカラダにおける最大の免疫系組織であり、多くの神経系・内分泌系組織が集まっていることがわかっています。

また腸は、自ら考え、動き、また脳を通じて全身に指令を送る働きかけをすることも出来ると考えられています。
そのため”腸は第二の脳”と呼ばれ、ヒトのカラダに多くの影響を与えています。

 

ドーパミンとセロトニンは「幸せ」を感じさせる物質

これらは腸内細菌が少ないと増えないことがわかった!
『幸せ感』を得られるのは脳内物質のおかげです。
ドーパミンとセロトニンは、食物に含まれるトリプトファンという必須アミノ酸から合成されますが、ここで関係してくるのが腸です。トリプトファンを含む食物をたくさん摂取しても、腸内細菌が少ないと幸せ物質が増えないことがわかってきたのです。
腸内に存在している細菌は、
体の中にあるドーパミンの50%、
セロトニンに至っては90%を生成していると言われています。



ではなぜ、脳と腸はこのような深い関係にあるのでしょうか。

その理由は生物の進化の過程に隠されていますのでみてみましょう。

太古の昔に遡ります

生物の進化の道筋をたどってみましょう。

まず生物にできたのは「腸」なんです。
腸だけの生物が先に生まれました。
腸は進化の過程で最初に作られた器官なのです。
そして、腸が発展してできたものが内蔵です。
肝臓やすい臓、肺などの器官も腸から発展した器官です。
酸素を吸収する細胞が「肺」になり、
食べ物を一時的に貯めておく腸の前の部分が「胃」になり、
栄養分を貯めておく細胞が腸から分離して「肝臓」に、

それから約30億年と言う気が遠くなる時間をかけて、
腸を動かしていた神経の先、
神経の集合体が発達して
「脳」になったと考えられているそうです。
生物の進化の過程から、
腸は脳より先に誕生しました。

その進化の過程は、生殖の発生過程を見ても明らかです。

 



7.05分


母親の胎内で受精卵から人間の形になっていく時、
最初に出来上がる器官は、心臓でも脳でもなく、腸です。

母体からの栄養素のルートである腸を作り出します。
エネルギーの供給ルートが確保された後、
そのエネルギーを利用して腸の周りに次々と組織を形成して行きます。
そしてその後、腸の両端に口と肛門ができてきます。
つまり、
血管や神経系統等も含めて、
全ては腸を作って初めて形成される組織なのです。
人間の誕生は、まず腸が始まりだったのです。
そしてこれは人間だけではなく、
他のすべての動物に言えることです。

腸を動かす神経系は脳とは独立していて、
腸神経系と呼ばれているそうです。
腸にも、脳と同じようなシナプス(※2)組織があって、
脳内とおなじような神経伝達物質を使った
電気信号のやりとりが行われているのだそうです。
凄いですね。

私たち脊椎動物のはるかかなたの祖先は何でしょうか?

全ての生き物の脳は、
神経細胞によって作られる神経回路をベースとしています。

生命や細胞の歴史の中で、
最初に特殊化したのが神経細胞のひとつであるニューロン(※1)です。
ニューロンは情報を受け取り、送るという働きをしています。

ニューロン(※1)とは、まず、脳には数多くの神経細胞が存在していて、その結びつきによって情報が伝達されたり、記憶が定着したりします。 この役割を持つ神経細胞が『ニューロン』になります。
シナプス(※2)とは、また、ニューロン同士の結合間に電気信号が送られることで、情報を伝達するのですが、この接合部にあるのが『シナプス』です。シナプスは、電気信号を化学物質の信号に変換し、次のニューロンに伝わりやすいようにする特別な構造をしています。

つまり

【ニューロン=神経細胞】【シナプス=ニューロンの繋ぎ目】ということになります


画像出典:Wikipedia

このニューロンが出現したのが、
腔腸(こうちょう)動物の腸の中なのです。
腔腸動物とは、クラゲやイソギンチャクといった脳をもたない動物。
腸が脳の役割を果たしています。
このことが、まさに腸が脳の原型であることの証だと言います。

腔腸動物とはどんな動物なのでしょうか?

とても分かり易い、美しい世界をアカデミックに観てみましょう。
(40分くらいなので、お時間のない方は、ブックマークしてあとでゆっくり観てください)


東京シネマ新社1990年製作

40.02分

 

動物類はこの腔腸動物を基にして、2種類の系統に分かれて進化しました。
ひとつは昆虫を頂点とした腹側神経系動物への進化です。
もうひとつは、私たち哺乳類を頂点とした背側神経系動物への進化です。
後者は、腔腸動物からウニやナマコといった無脊椎動物の棘皮(きょくひ)動物へと進化します。


画像出典:Wikipedia


これらに脳構造は認められませんが、
原始的な中枢制御機能をもつ介在神経が出現しています。

棘皮動物からはホヤなどの尾索(びさく)類、


画像出典:Wikipedia


やがて哺乳類へと進化の過程をたどり、
ヒトの大脳皮質の発達した脳へとなっていきます。

つまり、

ウニやナマコは私たち脊椎動物の遠い祖先ということになります。

地球上に初めて生命が誕生したのが、約38億年前。
この時の生命に脳はなく、
その約30億年後に腸が進化して脳ができました。
私たちの脳のルーツも、
腸にあったというわけです。

動物は地球の重力に抗して動くために、
収縮運動をする筋肉を発達させ、
速やかな収縮運動を間違いなくおこなうために神経という電線のネットワークを張り巡らせた。
この神経電線が数万、数億と集まったのが動物の脳なのです。

そして、腸も独自の神経ネットワークをもっていて、
脳からの司令がなくても独立して活動することができるため、
前出の通り「第二の脳」と称されるようになっています。

私たちは、

頭の中の脳と、腸の中にある脳の2つの脳をもっているわけです。

 

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まとめ

 

腸が「第2の脳」と呼ばれる理由
脳と腸は、自律神経、ホルモンやサイトカインなどの情報伝達物質を通して、
互いに密接に影響を及ぼし合っています。

脳の監視がなくても機能できる唯一の臓器であり、
1億個もの脳細胞が存在している。

このニューロンの数は脊髄や末梢神経系よりも多く、
腸は独自の神経系を持っているからなのです。

脳腸相関とは、生物にとって重要な器官である脳と腸がお互いに密接に影響を及ぼしあうことを示す言葉です。

 

では、毎日元気に過ごしましょうね。

そして健康寿命を延ばしましょう。

持続的に健康を維持するための三本柱は、

1. 体に適切な栄養を与え、

2. 定期的に運動をし、

3. 日常的なストレスを解消する努力を怠らないことです。

この三本柱を実践する健康方法をいろいろな視点からお伝えすることのが本サイト使命です。

では、最後までお読みくださり、ありがとうございました。

健康ネットサンク     代表ノマー

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